

一冊のノート
2010/05:STORY
tomo-s
僕等は数年間、共に旅をした。
同じ列車に乗り、
同じ景色に感動し、
同じ思い出を積み重ねてゆく。
僕はその思い出を、
一冊のノートに綴っていった。
やがて僕らの向かう先が異なる場所となり、
互いにそれぞれの旅を始めることに。
もう「彼女」と同じ感動を
分かち合うことはできないけれど、
数え切れないほどの思い出は、
いつまでも僕の手元に残るだろう。
一冊のノートと共に.....