

ゴーストフォレスト
2020/12:PHOTO
かたろー
「ゴーストフォレスト」
北海道の東の端っこ、知る人ぞ知る野付半島にはかつて深い森だった所が、一帯の地盤の沈降による海水の塩害のため樹木が枯死し、荒涼とした風景になっている。この自然が作った風景の中に身を委ね、その変遷に思いを馳せ、トラベラーズノートとも長ーく付き合っていきたい思いが重なった。
「問いかけの木とともに」
ミズナラの大きな枝が強風で折れたのだろう。その枝が自らの他の枝に引っ掛かった様がアルファベットの「Q」のように見える。この木に私たちは問いかけられている。
「かつての巨木」
海だった所に砂や小石が堆積しやがて半島にまでなったという時間、これだけの根株をもつ大木へと成長した時間、地盤の沈降から枯死し土へと還っていく時間、どれだけ長かったかを訴えかけるようなかつての巨木。トラベラーズノートとも長く付き合っていきたい。