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16年ぶりのバンコク再訪旅行記

16年ぶりのバンコク再訪旅行記

2018/09:STORY
Sally






【プーパッポンカリーとシンハービアとトラベラーズノート @ スクンビット・タラート・ソイ】

バンコクひとり旅に行って来た。
16年前の訪問時と同じホテルに部屋を取ってみたらすぐ近くに、昔は無かった屋台村が出来ていた。
さっそく到着初日の夜、ご飯を食べに出向き氷の上にたくさん並ぶ魚介類の中から蟹を選んで
その場でプーパッポンカリーを作って貰った。
日本にはいろんな国のレストランが存在するけどやっぱり現地で食べるに勝るもの無し。
それに付け加えて、東南アジア特有の熱帯夜の空気の中で飲む水っぽくて薄いシンハービアが妙に美味しく感じられた。
食とは誠に不思議なものなり。





【ルーフトップバーでスイカジュース @ マンダリンオリエンタルホテル】

建築法が緩いバンコクでは今、高層ホテルの屋上にあるルーフトップバーが流行っている。
20歳そこそこでは行くことが出来なかった高級ホテルのバーにも一人で入れるようになったのだから、16年という月日の中でバンコクの街も自分も随分変わったようだ。





【風を切って走るトゥクトゥク】

「旅」を楽しみたい私は、365日誰でも無料で朝食がいただけるという寺院を見つけた。
道に迷っていると、偶然通りかかった学校にお勤めの先生が声をかけてくれ、トゥクトゥクを呼び停めて運転手さんに行き先を伝えてくれた。
先生にお礼を述べた直後に走り出したトゥクトゥクの風の気持ち良さが今でも忘れられない。







頭にスカーフを巻き、胡座をして床に座りインドカレーとチャイをいただいた。
何世紀も昔、どこかの誰かが始めた宗教というものが国まで飛び越えて、今こうして自分が施しを受けているのかと思うと感慨深いものがあった。



なんでも世界には自分と似ている顔の人が3人いるとかいないとか。
かつて、偶然知り合った自分と生き写しのように顔がそっくりな女の子とバンコク旅行をしたことがある。



当時、帰国前日に乗ったタクシーの中にカメラを置き忘れたら翌日、運転手さんが空港まで高速道路を飛ばしてカメラを届けてくれた。
その時、手元に余っていたタイバーツをチップとして渡したら運転手さんは頑なに受け取らず、「その代わり、またタイに遊びにおいで」と言ってくれた。

あれから16年。

再訪がこんなにも遅くなってしまったけど、この20年間、自分の中で一番好きな国はやっぱりタイでした。

ちなみに私の場合は人生初めての海外旅行もタイ。
出発日が地下鉄サリン事件の当日だったこともあってもうタイという国には、目には見えない何かしらの
御縁を感じずにはいられない。

そう言えば、トラベラーズノートもMADE IN THAILANDだしね。