TRAVELER'S notebook Users Posts(2007-2023)
琵琶湖の旅

琵琶湖の旅

2017/01:STORY
Sally



【海のように広くて大きな琵琶湖】



高校生の時、未成年に見られぬよう精一杯背伸び(化粧)をして
ある田舎の天文台に百武彗星を見に行ったことがある。
鈍行列車とバスを乗り継ぐだけの短い旅路だったが、今回の国内一人旅はそれ以来の20年ぶりだった。



【御朱印もトラベラーズノートに書いてもらった】



春に行ったモロッコ旅で撮った一枚の写真が、あるフォトコンテストで入賞し
年内いっぱい黒壁スクエアのアートセンターに飾られることになった。
こういう機会でもなければ滋賀まで行く予定は無さそうだし
どうせなら彦根城や琵琶湖の紅葉も楽しんで来ようと思い立ち二泊三日の旅に出た。




【昭和へタイムスリップさせてくれる長浜タワー】

旅の楽しみの一つに、道中「予想もしない何かに巡り会う」があったりする。
それが今回は長浜タワーと旧開智学校だった。
長浜タワーは1964年、地元の資産家(個人)が東京タワーに対抗して作ってしまったという面白物件である。
(実際当時から電波は発していない。ただのレトロでキッチュな建物。)
現在は老朽化が進んで中に入ることも出来ないという話だが
取り壊すのではなく、保護保存していく方向性も視野に入れて欲しいと感じた次第。
だって、こんなにいっきに昭和へタイムスリップさせてくれる建造物はそうありませんから。




【明治と昭和と平成のコラボレーション。3つの時代にタイムトラベル】

旧開智学校には明治時代当時に使われていたであろう机と椅子が今もそのまま残されている。
見学自由のうえ誰もいないのをいいことに、椅子に腰掛けて小学校時代に思いを馳せてみた。
私はやっぱり窓際の席が好きである。自分の本質はきっとあの頃から変わっていない。
もし90年代にトラベラーズノートが存在していたら、教科ごとにリフィルを揃えて学校に持参し兼ねない。
でもきっと窓の外ばかり眺めては空想に耽ってノートに絵を描き一日が終わってしまうんだろうなぁ。



【ボジョレー解禁日をトラベラーズノートと一緒に祝った】



仕事を辞めなければモロッコへは行ってなかった。
モロッコに行かなければフォトコンテストの入賞も無かったし琵琶湖を旅することもなかった。
今旅で偶然見つけた美味しいパン屋さんがある。
そこの「まるい食パン」を自身の仕事で使わせて貰えることになった。

こうして振り返ると人生はまるで点と点が繋がっているかのようだ。

そう言えばスティーブ・ジョブズも同じような言葉を残していたなぁ・・・
そんなことを思った2016年の秋。


新年2017。さて、今年はどこへ旅に出ようか。