TRAVELER'S notebook Users Posts(2007-2023)
まっさらなあなたと踏み出す

まっさらなあなたと踏み出す

2014/02:CUSTOMIZE
あきんこ


トラベラーズノートとの出会いはいつだっただろう。
中学生になって初めて「手帳」というものを使うようになったとき、手にとったのがミドリさんのものだった。犬が大好きな私は、ふんだんに使われたわんこの写真に惚れ込み、犬柄のポケットダイアリーを購入。私の手帳ライフが幕を開けた。
以来、それがどこの会社が作っているものなのか、意識していないのに気づけば手にしている、それがミドリさんの文具の数々だった。
そんな私がトラベラーズノートに出会うのは必然だったのかもしれない。
もう何年も昔、初めてロフトで出会った革のノートはとても魅力的にうつったが、学生の私にはまだ手の届かない存在だった。手先の不器用さに定評のある自分が果たしてカスタマイズなんてできるのか、そんな不安もあった。
それから数年、ときどき見かけては手に取って眺める。ほぅ、と息をついて名残惜しく離れる。そんな時間を重ねてきた。
そんな中、私が使うようになったのはMDノートだった。飾り気のない表紙、書き心地の良い紙。お気に入りのペンでお気に入りの文章を書く時間を楽しんでいた。スマートフォンを使うようになり、ノートを愛する人たちのブログを読む時間が増え、そうして改めて再会したのがトラベラーズノートだった。
写真で見る「旅人」たちのノートの魅力にぐんぐん引きこまれてゆく。だんだん、「自分だったらこうしたいな」という妄想が広がり始めた。あんなチャームをつけてみたい。ノートにはマステを貼って……などと夢想しだすと、もう止まらなくなってしまった!
新年を迎え、心機一転勉強したいこともある。なら、テンションの上がるノートで始めちゃおう!
そう自分に言い訳をして、ついにお迎えした――トラベラーズノートレギュラーサイズ、茶。
不器用な私にどこまでカスタマイズできるのか。妄想に現実(の私の技術)が追いつくのか。
心配は尽きないながらも、無心に手を動かした。細かいことはよくわからないので、なんとなくの自己流ばかりだが、なんとか形になった。



ノート3冊にジッパーケース、クラフトファイル、と気の向くままに挟んでいくと、ちょっぴりぽっちゃりさんのできあがり!
連結バンドを買っていなかったので、表面につけたレースに1冊目のノートの表紙を差し込んでしまうという横暴っぷり(笑)。(表紙用のポケットシールLのリリースをお願いします、ミドリさん!)
ジッパーケースにはお気に入りの付箋やペーパークリップ、ペンの替芯を入れて。



普段デコなんてしないセンス皆無の私がちょっとやる気を出してみたノート。

 

表紙と裏表紙に統一感を出してみた。ほんのりピンクで気分も上昇!?
ポケットシールLに挟んだもう一冊のノートは、シンプルにお気に入りの写真をフリーペーパーから切り取って貼り貼り。



しおりはチャームをつけて、リボンを使って1本増やして。



一番前のノート用には、以前から使っているカンガルーのブックマークを挟んで顔を覗かせればこれで完成!
統一感なんてこれっぽっちもないけれど、まっさらだったトラベラーズノートが「私色」に色づいてきたではないか。
アンティークな洋風も好きだが和風も大好きな私。今後はどうやって和洋折衷に彩っていこうか、考えるだけでわくわくしてしまう。
旅に出たいけれどままならない今しばらくは、この新たな相棒と日常の旅を思いっきり満喫したい。
まっさらな「あなた」にどんな明日を刻んでいくかは、旅人の手腕の見せどころだ。
これを読んだ方が、「不器用でもなんとかなるやん!」と肩の力を抜いて、新たな旅人仲間に加わってくれたならうれしい。それを受け止めてくれるだけの度量の深さが、このノートにはあるはずだから。