自分の中への旅

僕は大学でプロダクトデザインを学んでいます。

僕にとってデザインの勉強は自分の中への旅です。
平坦で事実のみが淡々と過ぎる日常から今まで見えなかった世界への旅。

旅のお供はトラベラーズノート。
彼は凪いだ時も荒れた時もいつもそこにいる頼れる仲間です。

スケジュールや日記だけでなく講義のノート、落書き、スケッチ、デッサンの構図決めも、
全て彼に任せられます。美術館のチケットを集めたり、時には作品に登場してもらったり。
アトリエでもカフェでも電車の中でも、僕が感じたモーメントを彼は永久に覚えてくれます。

たくさん刻まれた傷も革の光沢も伸びたゴムも、
僕と一緒に成長していきます。オーガニックな人間である僕にとって
無機質なデジタルデバイスでは満たせない何かを満たしてくれる存在です。

錆びたマリンバンドのように最期の瞬間まで彼とともに
これからも旅を続けていつか彼のような
人間とモノのクロスサイトになれるプロダクトを
世界に生み出したいです。