TRAVELER'S notebook Users Posts(2007-2023)
初めてのひとり旅

初めてのひとり旅

2012/12:PHOTO
umaripi


みなさんの素敵な文章と写真、ノート達に魅せられ、わたしも今この文を書いています。
トラベラーズノートより先に手に入れたのは砂漠ラクダノート。クラフト紙に書きこむと何でもかっこよく決まってしまうから摩訶不思議。
このラクダノートにペンホルダーシールを貼り、タイトルを「 TABI 」と付けました。
旅をしたいからノートを買ったのですが、ノートを作っていくと更に、旅へ行きたい!!!という思いも強くなりました。




いまどきの23歳、周りの友達はみんな“スマホ”ですが、私は未だにいわゆる“二つ折りのケータイ”を使っています。
スマホなら分からないことはさっと調べられるけど、わたしはそうにもいきません。
ノートにはやりたいことリストや食べたいものリスト、お土産リストなど。
地図や時刻表までぺたぺた貼り付けて、過保護なオリジナルのガイドブックが出来上がりました。
なにせ初めてのひとり旅ですから不安もあり、ネットや本で調べまくった行く先々についてのあらゆる情報を書きこみました。

そしてついに今年の7月、23年間の人生で初めてのひとり旅に出かけました。行先は、数年前から行きたいと思っていた北海道。
北海道を選んだ1番の理由。それは雑誌で見て憧れていたトマムの雲海を見るためでした。
日常から離れて豊かな自然に触れたらどんなに心洗われるだろうと思い、期待で胸がいっぱいでした。
しかし当日トマムで聞くことのできる雲海発生予想は60%。
「今シーズンで1番高い確率ですよ!」と受付のお兄さんは笑顔で言いますが、私は「1番高いのが60?!?」と驚いてしまいました。
雲海は自然の成す景色ですから見れる日もあれば見れないことも多いので、だんだんと不安が募ります。

そして翌朝4:30。ひんやりとした気温の中ロビーへ行くと「本日全面雲海が発生しております」とのアナウンス。
感激で心が躍りました。外は曇っていてまだうす暗い中を移動していくのできれいに見えるのかずっと不安でした。
山頂へと向かうゴンドラで、福岡と沖縄から来たという男性2人組の方たちと一緒になりました。
ひとりの方が「今日来た人たちの日ごろの行いが試されますね」とおっしゃいました。私にはこの言葉がとても心に響きました。

いよいよ雲を抜けるとそこには・・ まさに絶景と呼ぶにふさわしい素晴らしい景色が広がっていました。



山と光と雲の美しい全面雲海でした。雲の下からは全く想像の出来なかった景色で、本当に心から感動しました。
ゴンドラでのお話を思い出し、今まで頑張ってきたことは間違っていなかったんだなあと感じた瞬間でもありました。
ゴンドラで降りてくる途中、野生のエゾシカさんを目撃したり、青空の下での朝食バイキングも忘れられない思い出になりました。
その時に感じた気持ちや覚えておきたいことなども全部ラクダノートに詰め込んで、北海道から帰ってきました。



不安だったひとり旅、無事に良い旅になったのはノートがいてくれたからだと思っています。
そしてすぐにトラベラーズノートを買いました。まだ何も書かれていない2013年にどんな予定を埋めていこうかな。

これからはふたつのノートと一緒に更にグレードアップして、日常にそして旅に大活躍してもらいたいと思います。
どんな旅が待っているのか今からどきどきわくわくです。 Thanks, MIDORI COMPANY!:)