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『懐かしい味・1』

『懐かしい味・1』

2012/12:STORY
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 尖閣諸島の問題で、日本から香港を含む中国への観光客が減っていると仄聞した。その反動か、どちらかといえば親日である台湾への観光客は増えているとのことだ。ここ数ヶ月の間に台湾を特集している女性誌を何冊か見かけたので、その状況は何となく理解出来た。その内容はショッピングや所謂グルメの最新情報等が主であったが、もう5年程ご無沙汰している台湾が懐かしくなり、女性誌であることに臆せずに、それらの雑誌を購入した。
 一日先輩のKさんから台北のお土産にパイナップルケーキをいただいた。
台北へ出張した弟が、ほぼ同時期に土産にパイナップルケーキを持って帰ってきた。それぞれが全く異なったブランドだったのが面白かった。
 かつては僕も台北と高雄を仕事でよく訪れた。余ある程の量の食べ物で客人をもてなす心根の優しい台湾の方々に、こう言っては本当に失礼千万なのだが、訪れる度に取引先等から持て余す程にどっさりとお土産としてパイナップルケーキをいただいた。有り難く持ち帰って、職場で満遍無く配り、家族や親戚に分け、行きつけの飲み屋で常連達に配っても、まだ余るくらいだった。
 そんなパイナップルケーキを久し振りに食べた。食べ比べてみて驚いたのは、それぞれに特徴があることだった。昔ながらの懐かしい味のものや、今で言うスイーツを思わせる新しい味のものがあった。久し振りに食べた所為もあったと思うが、以前は「カロリーメイトみたいだ」と持て余したパイナップルケーキがとても美味しく感じた。
懐かしい味を楽しみながら、しばらくご無沙汰している彼の地へ思いを馳せた。



Kさんにいただいたパイナップルケーキ。懐かしい味がして美味しかったです。



弟のお土産のパイナップルケーキ。左はこれぞパイナップルケーキという味がしました。
右のほうは現在人気のものとのことで、今風のスイーツのような味がしました。どちらも美味しかったです。



 弟が持ち帰ったものの一つは(写真右)、現在人気がありよく売れているものとのことだった。
出発前にお土産で頼まれたそうなので、日本の台湾好きにもかなり人気があるのだろう。食べてみると、とても今風の味がしたのでなるほどと思った。
街並もかなり大都市化・国際化している様子が伺える台湾だが、パイナップルケーキにもその様子が伺えた気がした
 先日友人のTが近々家族で台北へ旅行すると言っていた。
スターバックスのタンブラーもスノードームも足りているので、Tが現地で試食して美味しいと思ったパイナップルケーキを一つ頼もうと思っている。