TRAVELER'S notebook Users Posts(2007-2023)
『空想旅行』

『空想旅行』

2012/05:STORY
HIRO


ボクは、あまり旅行と言う名目でに出かけない。
行き当たりばったり的に出かけることの方が多い。
飛行機自体2回しか乗ったことがないし、海外だって1回しか行ったことがない。だから海外旅行にものすごく憧れている。

しかしそこは社会人、そうそう休めない。
ボクの職場はGW、土日、お盆、正月....世間一般で言うところの「大型連休」ってものに全く(無縁)である。したがって旅行という事からどんどんかけ離れて行く。
たまに2連休くらいはあるが、そんな調子なので冒頭で書いたような出かけ方をする事が多くなる。

でも旅行のページや、誰がどこ行った、どこでこんな体験をしてきた、みたいな記事は好きで、良く見る。
また、地図を見るのも好き。
(この道は何処へ繋がっていてここに出るのか)とか
(この国のこの町は国境近くだから、こっちの文化とこっちの文化が交じり合って、きっとこんな感じだろう)
なんて考えながら見ていると(あっ)と言う間に時間が過ぎる。
そのあとに感じる(変な充実感)みたいな感覚もまた好きだ。
今までいろんな国に行った.....気になった事がある...
いろんな土地や国のいろんな姿をこの目で実際に見たい。

これは趣味ではないが、最近だんだん(これは趣味なんじゃないか?)って思うようになってきた。
でも履歴書なんかの趣味欄に「空想旅行」とは書けない、どうしても書けない。
それだけで不採用になりそうな気がする。

そんな「空想旅行」だが、良い点がある。
(とにかくお金がかからない)(行った気になれる)
旅行費用0円である。(当たり前か)燃油サーチャージもないし、パスポートもいらない。
しかし、良い点があれば当然悪い点もある。
(空想旅行の後はとにかく空しい)(すぐに実際に旅行したくて堪らなくなる)
(行きたいところがやたらと増える)(実際に行っていないので、反動がすごい)
かな?

想像力が豊かなんだか、ただお金がないんだか、良くわからない旅行である。

そんな旅行はこれからも続くだろう。
今日もボクは、世界の何処かの国の、何処かの街角でトラベラーズノートを広げて何かを書いているだろう。

行きたい国の街を空想でノートに描いて、実際に行ってどれぐらい違うのかを確認するのも面白いかも知れない。

でも実際にそこへ行くには、山のような書類を書いて会社の承認を得るという、最大の難関が待ち受けているのだ。

空しいけれど、結構面白いですよ。