

3月11日の夜
2011/04:STORY
Taku
あの日、3月11日の夜、職場待機を余儀なくされ
奥方・家の心配、地震自体の恐怖、徒歩帰宅への備え
などなど頭の中は、グルグルしてた。
徒歩帰宅に備え、少しは睡眠をとって体力温存しないと
と思いつつもやはりほとんど眠れず。
結局一晩中、揺れながらネットで情報収集。
有益な情報や被害状況を読みつつトラベラーズノートへ書き綴る。
書き込む行為がかなりの精神安定剤だった。
不安もなにもかも一旦客観視することで精神を安定させることになる。
自宅まで遠いため、徒歩帰宅用に調べたマップを全部印刷することもできず
おおよその全体図を印刷、重要なポイントをチェック。
これをトラベラーズノートに挟み込む。
結局知っている道だったので、帰宅途中、地図を見ることも
立ち止まって何かを書くことも、まったくしなかった。
それでも、何かあれば役立つであろう
このトラベラーズノートがあることが心強かった。
茶色い、キズだらけのマイ・トラベラーズノートは
災害をともに乗り切った、かけがえのないパートナーとなった。