

祖母からのメモ
2011/04:STORY
さかな子
こんにちは。初めてお便りします。トラベラーズノート1年生のさかな子です。
今日書くのは、私がトラベラーズノートにレフィルをセットした時に最初に入れたものです。
それは、ワールドビジョンで私がスポンサーをしている、ケニアの女の子の写真と、今は亡き、祖母からのメモ。
祖母からのメモは、私が小学生の頃のものです。私が学校から帰宅すると、お菓子と一緒にこのメモが置いてありました。
ゲートボールニ
イキマス
コノオヤツタベテ下サイ
オバアサンカラ
ヒロミチャンイ
「下サイ」以外はすべてカタカナのメモ。どうして小学生の私が、そのメモをずっととっておこうと思ったのかは上手く説明できないのですが、すべてカタカナで書かれた手紙は温かく、おばあちゃん子だった私には、とても尊いものに思えたからです。
今思うと、本を読むことが好きだった祖母も、読むことはできても、書くことは難しかったのかもしれません。
新潟の山奥から、お仕事をするために岐阜に出てきた祖母。生前は様々な話を聞くことができなかったのですが、手帳を開くたびに、このメモをみると、祖母のことを想い、祖母の人生がどんなものであったのかを想うのです。
生まれてきた時期も、国も違う二人。でも、人は皆、人を通じて繋がっているのだと、続いていくのだと感じます。
手帳の中身はごくごくシンプルですが、トラベラーズノートも、中身も必需品なのです。
これからもよろしくお願いいたします。
さかな子。